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お風呂リフォーム費用の相場、予算を立てる時の注意点

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この記事では、お風呂リフォームの相場、お風呂の作り方(工法)の違いによるメリット・デメリット、値段の差はなぜ発生するのか、予算を立てるときの注意点は何かを見ていきます。

お風呂リフォームの参考になれば幸いです。

お風呂リフォームの相場、工期の目安

お風呂リフォームの平均費用・相場 50~150万円

上の図から分かるようにお風呂のリフォームは、

  • 50~99万円(57%)
  • 100~149万円(21%)

と多くの場合、50万~150万円で実施できていることが分かります。

また①ユニットバスの交換にするのか②タイル張りの在来工法にするのか等の違いにより、費用や工期は変わります。

リフォーム内容 費用相場 工期目安
ユニットバス→ユニットバス 50~150万円 3~4日
在来浴室→ユニットバス 65~150万円 7日前後
在来浴室→在来浴室 50~200万円 14日~1ヶ月
浴室の移動や拡張など大規模工事 75~250万円 7日~1ヶ月

 

お風呂のリフォームで費用が変わる4つの理由

①工法の違いで費用が変わる

在来工法

在来工法(在来浴室)とは、昔ながらの浴室の工法で、一般的な部屋に防水加工を施し、その上にコンクリートやタイルでお風呂場を作っているものです。

いわゆるオーダーメイドの浴室です。

浴槽を始めとしてシャワーや窓の位置、床の素材や壁のデザインに至るまで、すべて自分好みに注文して作れます。

檜風呂を使ったガラス張りの浴室を作りたい!など、こだわりある人に向いていますがその分かかる費用も高額になる傾向があります。

防水加工をしている点以外は他の部屋と変わらないため、築20年位を過ぎるとタイルがひび割れし、水漏れやシロアリなどのトラブルが発生しやすいというデメリットがあります。

在来工法のメリット

  • 場所に合わせて浴槽を設計できるため、デザインにおける自由度が高い

在来工法のデメリット

  • 昔から取り入れている工法で、機能性が乏しい。
  • タイルの目地は汚れが溜まりやすく、カビも生えやすい。掃除に手間がかかる。

 

ユニットバス

「ユニットバス」とは、浴槽や壁・天井・床などのパーツを工場で作り、現場で組み立てるバスルームです。

ユニットバスの特徴は、工場で生産されるため品質が安定しおり、現場でパーツを組み立てるため工事が短く、費用も安価で済む点です。

全体が継ぎ目のない構造になっているので水漏れのリスクが少なく、またパーツを組み立てるだけなので工期が短く済むなどのメリットがあり、最近の浴室では主流になっています。

ただしユニットバスは工場で大量に生産するため、サイズとデザインが規格で決まっており、お風呂を好きな形にすることはできません。

そのため「自分だけのデザインでお風呂を作りたい」ということは難しいですが、細かいパーツやオプション機能でカスタマイズをすることが可能です。

ユニットバスのメリット

  • 防水性が高い(水漏れのリスクが低い)
  • 断熱性が高い
  • 工期が短い
  • コストが安い
  • 使いやすく、掃除がラク
  • 節水機能がある

ユニットバスのデメリット

  • 選択幅は広がったが、在来工法ほどの自由さはない
  • パッケージ化されているため、床や壁の素材を特殊なものに変えるなど、細かい要望には対応できない
  • 浴室スペースによって形・広さで制限がある
  • 純正品パーツを使っていることが多いため、故障した場合、メーカー修理しかできないことがある

 

②戸建て用orマンション用で費用が変わる(最高10万円程度)

ユニットバスはほとんどのメーカーで「戸建て用」と「マンション用」に分かれています。

広いスペースを設けやすい戸建ての浴室と、立地の性質上、省スペースにならせざるを得ないマンションの浴室とでは、当然浴室の形状が異なってしまうことが多いため、それぞれに適した形状のユニットバスが用意されています。

ゆとりのある空間が使える戸建てに対して、マンションはどうしてもコンパクトになりがちでよね。

その結果、平均的なサイズが違ってくるため、それぞれに最適な商品として戸建て用・マンション用に分類しています。

絶対的な決まりではありませんが、戸建用は一戸建、マンション用はマンションの平均的なサイズに合うようにユニットバスが設計されています。

ただし、戸建てでもコンパクトにしたいときにはマンション用を採用することもあります。

特に鉄筋や鉄骨で建てられた戸建ての場合には、梁などの影響で、戸建用を設置することができないこともあるため、そのような場合にはマンション用を導入します。

 

マンションは間取りの特性上、1418といった奥行きが長いタイプの浴室が主流です。

1418とは、140㎝×180㎝のサイズを表しています。

それに比べ、戸建て用は1616や1818といった縦横同比率の浴室が多いです。

1616 160㎝×160㎝

同メーカーの同じ製品名のユニットバスでも戸建て用のものとマンション用では、戸建てタイプの方が若干安い傾向にあります。

値段の差は各メーカーのユニットバスによって違うものの、差が小さいものではおよそ1%、大きいものでもおよそ5%ほどとなっています。

後述に出てくる④の表に出てきますが、まったく同じ商品・同じサイズで最高で10万円ほど、マンション用の方が高く設定されています。

戸建用とマンション用、どちらが機能的に上なのか気になる人もいるかもしれませんが、基本的にはどちらも同じ機能を備えています。

単純に同じシリーズのサイズ違いだと考えてください。

マンション用のほうがコンパクトだから性能が低いということはなく、同じ素材を使って同じように設計されています。

③ユニットバスのグレードで費用が変わる(65万円程度)

メーカー スタンダード ハイグレード
リクシル ・リデア(戸建用)
82万円~
・リノビオ(マンション用)
85万9000円~
・スパージュ(戸建用)
109万6000円~
・スパージュ(マンション用)
119万6000円~
パナソニック ・オフローラ(戸建用)
83万円~
・MR(マンション用)
94万4000円~
・リフォムス(戸建用)
115万9000円~
・Lクラスバスルーム(戸建用)
148万3500円~
TOTO ・サザナ(戸建用)
64万9000円~
・WB,WH,WT(マンション用)
41万6000円~
・シンラ(戸建用)
103万5000円~
・WY(マンション用)
81万3000円~
トクラス ・エブリー(戸建用)
86万8000円~
・ユーノ(戸建用)
93万5000円~
・ヴィタール(マンション用)
93万3000円~
クリナップ ・ユアシス(戸建用)
76万6800円~
・アクリアバス(戸建用)
104万6000円~

※税抜き表示(2022年8月現在) 各会社カタログより転載

ユニットバスには、
・標準的な機能をもった比較的お手頃価格帯の商品(普及グレード)と、
・より機能性に優れ、デザインや素材の選択の幅も広い高級感のある商品(高級グレード)

があります。

また、マンション用にのみ製造されている商品もあります。

どのグレードの商品を選ぶかによって、リフォーム価格も大きく変わります。

グレード以外にも、追加する機能・オプションや選ぶ素材によっても費用は大幅に変わりますので、商品を選ぶ際にはしっかり価格を確認するようにしましょう。

その機能が本当に必要か、カタログを読んだりやショールームに足を運んで、しっかりと判断することが大事ですね。

④ユニットバスのサイズで費用が変わる(45万円程度)

ユニットバスのサイズが大きくなるほど費用も大きくなります。

メーカー:リクシル 製品名 『スパージュBXタイプ』の場合

サイズ 戸建用 マンション用
1216(120㎝×160㎝) 109万6000円 119万6000円
1316(130㎝×160㎝) 110万6000円 120万6000円
1317(130㎝×170㎝) 121万6000円
1318(130㎝×180㎝) 112万6000円
1416(140㎝×160㎝) 111万6000円 121万6000円
1418(140㎝×180㎝) 123万6000円
1616(160㎝×160㎝) 113万6000円 123万6000円
B1717(170㎝×170㎝) 118万6000円
1618(160㎝×180㎝) 123万6000円 133万6000円
1620(160㎝×200㎝) 134万6000円 144万6000円
1624(160㎝×240㎝) 155万6000円

リフォームを考えた時には、自分の家にどのサイズが入るのか測定してみましょう!
おおよその金額が分かり、リフォームの計画が立てやすくなりますよ。

予算を立てる時の注意点

ここからは、お風呂リフォームの予算を立てる時に、特に注意したいことについて見ていきます。

①低予算にこだわると手抜き工事になるおそれあり

この10年間でリフォーム市場は一気に拡大をしました。

10数年前に外構をメインとしていたホームセンターで、室内リフォームを請け負うモデルがスタートしました。

2008年には家電量販店もリフォームに本格参入をはたし、パック売りといわれる『ユニットバス+取替工事費』を含んだ価格での商品が出始めました。

その後、ニトリやIKEAといった家具量販店でもリフォームに参入。

ここ数年では、グリーといったゲームアプリ会社、イオンといったチェーンストアでもリフォームがスタートしています。

さらに最近では大手百貨店でもリフォームができる時代になりました。

さまざまな会社がリフォーム業界に参入を果たしたものの、共通するのは一つ。

それは基本下請けへ丸投げ事になっているという構造です。

実際に現場で作業をしているのは家電量販店や家具量販店ではなく、まったく別の工事会社が行っております。

リフォーム業界への参入障壁が下がった結果、工事を知らない販売員が安さ優先で契約を進めるケースが多く、工事会社が請け負う段階で、すでに予算が足りない問題が多々生じています。

そのような場合、解体した時点で致命的な問題が分かったとしても、予算がないためそのまま塞いで隠ぺいをしてしまう事にもなりかねません。

安いということは嬉しいことですが、安さだけでリフォームをされると、のちに後悔するリスクが高くて危険です。

安心してリフォームするためにも、他の人のリフォーム事例を参考に、自分が望むお風呂リフォームの適正価格を調べ、その価格よりも安すぎる場合は、契約をしないことが大切です。

②工事費で確認するべき点は補修費(改修費)

工事費の中で、確認したい重要ポイントは補修費です。

補修費の具体的な内容は、解体後に現れる浴室周辺の柱の補修です。

タイル張りの浴室だった場合、床下はシロアリの温床になっている可能性が高いので柱の補修などの対策が必要になります。

「補修費は別途」と書かれているか、口頭での説明の場合、余分に掛かる費用が発生する可能性が大きいという事も頭に入れておいた方が良いでしょう。

補償費の目安

下地の腐食具合が軽度なもの・・・1~2万円程度

柱や土台まで腐食が進行している場合・・・5~15万円程度

浴室周りの下地木材が広範囲に腐食している場合・・・10万円~30万円程度

③適正価格を知ろう!

ユニットバスが定価の50%オフ!という広告をよく目にしますが、これは特別に安く販売しているからではありません。

実は、この50%オフ!と書かれた値段こそが、販売に適正な価格なのです。

理由は簡単で、リフォーム会社がメーカーから仕入れをする際の値段が、メーカーのカタログに記載されている金額の55~65%程度に設定されているからです。

以下が、リフォーム会社が各メーカーのユニットバスを仕入れする場合の割引率になります。

メーカー 商品名 仕入れ割引率 お客様割引率
TOTO サザナ 66%OFF 51%OFF
リクシル シンラ 55%OFF 35%OFF
トクラス ユーノ 57%OFF 38%OFF
パナソニック オフローラ 65%OFF 50%OFF
タカラ レラージュ 35%OFF 7%OFF

TOTOのサザナが100万円だった場合に、リフォーム会社はメーカーから66%OFFの34万円で仕入れをすることが出来ます。

その34万円で仕入れたユニットバスをお客さんには、51%OFFの49万円で売るのです。

つまりリフォーム会社は、ユニットバスを1台売ることで15万円(49万-34万)の利益を得ることができます。

広告の50%オフは頑張って値段を下げているのではなく、もともとその値段が適正価格という事になります。

『今だけ○○%OFF!台数限定!』という言葉に騙されて急いで契約せずに、その値段が自分の望むお風呂リフォームに対して、高過ぎ・安すぎないかをしっかり調べるようにしましょう。

④ポストのチラシに入った会社には注意しよう!

 

ポストにリフォーム会社の広告が入っていたことはありませんか?。

WEB広告の活用が多くなった現在においても、様々な世帯へ販促チラシを届けることができるため、よく採用されている宣伝方法です。

ポストに入ったチラシのリフォーム会社を調べたら、実は訪問販売の会社だったということがあります。

訪問販売の会社がリフォームをやっているイメージは、一般的にあまりないと思います。

訪問販売の会社が「お風呂のリフォームをしませんか?」と訪問をしてくることはほとんどなく、戸建て住宅の外壁塗装が入口であることが多いようです。

扱っているメインは外壁塗装で、その話がまとまればお風呂リフォームやキッチンリフォームの話を振る、といった感じです。

そのため、訪問で不在時にポストへ入れていく広告にはリフォーム全般のことが書かれている場合も多く、普通のリフォーム店や工務店と勘違いして電話してしまうことがあります。

ではなぜ訪問会社に注意が必要でしょうか?

訪問販売=悪徳業者というからではありません。

その理由は、

訪問販売の会社は営業エリアが広大で、アフターフォローに期待できず、料金も高くなりがちだからです。

また移動距離が長いとその分の交通費が経費として、リフォーム代に上乗せされるからです。

訪問販売の会社は工事の打合せの時だけでなく、営業活動にもそれだけの交通費をかけているので、リフォーム現場(売上)にその分も上乗せしなければいけません。

また移動距離が遠いということは、工事後にトラブルがあった場合、契約した営業担当者がすぐに来ない可能性が高くなりがちです。

ただ距離が遠いからという理由だけで、訪問販売会社を辞めた方がいいと言っているわけではありません。

もう一つの理由は、訪問販売の会社は営業ノルマが厳しいということです。

新規契約のノルマが厳しく、アフターフォローに時間を割いている暇などない、という状態の人がほとんどでしょう。

全ての訪問販売の会社がそうだとは言いませんが、可能性が高いのは確かです。

上記の2つの理由から、訪問会社が行っているリフォームは辞めた方が無難でしょう。

補助金が使えるか調べよう

お風呂のリフォームは、浴槽の交換や段差をなくす工事など様々ありますが、ユニットバス全体を交換するような工事ですと、工事費用が100万円以上になることがあります。

工事内容によって高額になるとは言え、できれば安く済ましたいですよね。

そこで活用したいのが、補助金制度です。

必ず補助金がもらえるというわけではありませんが、適用されれば工事費用の9割を負担してもらえる場合もあります

どのような場合に補助金制度が使えるのかを、次で見ていきましょう。

省エネ・介護対策なら、補助金を活用しやすい

お風呂リフォームでバリアリフォーム対策を行う場合は「介護保険」の対象になることがあります。

以下で紹介しているのが、介護保険制度で補助金制度を利用するための工事項目です。

  • 浴室内に手すりの取付ける
  • 入口周りの段差の解消
  • 扉を引き戸に交換する、または入り口を広くする
  • 浴室の床を滑りにくい素材にする
  • 浴室の断熱性を高める工事など

また窓などの断熱化工事・高断熱浴槽の導入といった省エネリフォームを実施する際には、国や自治体の補助金対象になる可能性が高いです。

東京都渋谷区の「住宅簡易改修工事費助成」などの制度では、工事金額や協定業者などの要件を満たせば、介護・省エネ対策ではないリフォーム工事も補助対象としています。

上記のように自治体によってはバリアフリーではないお風呂リフォームでも、補助金制度の対象となることがありますので、まずは住んでいる自治体の補助金制度を調べてみてください。

補助金制度を申請する3つの機関

補助金は以下の3つの機関により、もらうことができます。

1.国

お風呂リフォームで、国の補助金制度を利用するときはバリアフリーリフォーム省エネリフォーム長期優良住宅化リフォームが該当します。

対象となる工事と対象者の条件がそれぞれ異なりますので、注意してください。

さらに、国が行っているので補助金額は大きいのですが、毎年行っているわけではないため確認が必要です。

2.自治体

自治体の補助金制度は、県によっては行っていない場合もあります。

詳しい内容は各自治体のホームページなどで確認できますので、調べてみてください。

各自治体の補助金制度も、国の補助金制度と同様に去年やっていたからといって、今年やってくれるとは限りません。

また、募集の人数や申請金額の限度がある場合は、早い者勝ちとなります。

利用するときは前倒しで計画を考えることが大切です。

3.介護保険

条件を満たしていれば介護保険の補助金が交付されます。

要介護要支援と認定された方がいる住宅、という条件が加わりますが、満たしていれば最大20万円まで負担してもらえます。

施主は工事費の1割を支払うだけで済むため、20万円のリフォーム工事の場合、18万円を負担してもらえるので、施主の支払いは2万円となります。

(※所得に応じて工事費の自己負担が2~3割になることもあります)

そうはいっても、補助金が申請者に支払われるのは工事後です。

業者には工事費を全額を支払うことになりますので、リフォーム費用はきちんと用意しなくてはいけません。

まとめ

お風呂リフォームの相場や工期と、予算を立てる時の注意点を見てきました。

お風呂リフォームは一生のうちで何回もやるものではなく、価格や工期なんて分からなくて心配になりますよね。

でも分からないまま『今だけ50%OF!』やポストに入ったチラシを見て、急いで契約してしまうと後悔する可能性が高くなってしまいます。

納得できて、自分も家族も笑顔になれるお風呂にするためにも、値段もリフォーム会社もよく選ぶことが大事ですね!

お風呂リフォーム相場、予算注意点まとめ

お風呂リフォーム相場

50~150万円

工期

現在のお風呂→ユニットバスに変更 3~7日
在来工法→在来工法  14日~1ヶ月

費用の差が出る要因

1.工法の違い(在来工法かユニットバス)
2.ユニットバスは戸建て用・マンション用で最高10万円の差
3.同メーカーでも、ユニットバスのグレードで65万円程度の差
4.ユニットバスのサイズで45万円程度の差

予算を立てる時の注意点

1.低予算にこだわると手抜き工事に当たるおそれあり
2.工事費で補修費が別途の場合は、追加料金が発生するおそれあり
3.ユニットバスは50%OFFが適正価格。安さを強調した広告に騙されない
4.チラシのリフォーム会社が訪問販売の会社だったら、アフターフォローは期待できない
5.条件を満たせばお風呂リフォームで補助金が見込める

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