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浴槽リフォームにかかる基礎工事・解体・処分費用・方法・工期

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お風呂をリフォームする場合に掛かる金額の目安は、

・ユニットバスを交換する場合で約50~150万円
・在来浴室からユニットバスにする場合で、約65~150万円

ほどとなっています

上記は浴槽本体から工事費や撤去費まで入った金額になりますが、その金額ごとの細かい内訳が分からないですよね。

そこで、お風呂リフォームの工事内容ごとに、金額と工事内容・工期をまとめてみました。

お風呂リフォームの見積り金額を取った場合に、適正価格かどうかを判断するための基準になれば幸いです。

浴槽リフォームに掛かる解体・処分費用・期間

工事内容 金額 工期
①養生 1万円 1時間
②浴室解体 タイル浴室 8~10万円 1~2日間
ユニットバス 6~8万円 4時間
③産廃処分費用 タイル浴室 3~6万円
ユニットバス 2~3万円
④給水・給湯配管移設工事 5~7万円 半日
⑤電気配線工事 3~7万円 半日
⑥コンクリート土間打ち 4~7万円 2日(乾燥含む)
⑦浴室ドア・入口壁周辺修復 4万円 1~2日
⑧腐食木材の補修・補強費用 5~10万円 1日

浴室周辺の形状や、劣化具合などによっても、費用は変動してきます。
最終的にかかる金額については、必ずリフォーム業者から提示される見積書で確認するようにしましょう。

①養生 1万円

お風呂リフォームでは、家を傷付けないようにまず初めに「養生」を行います。

作業箇所や搬入・搬出経路に、汚れや傷などをつけないようにするための作業ですね。

作業導線の壁でぶつかりそうな所や、傷が付きそうな所も養生します。

また作業導線のドアの枠まわりは、ドア枠用の養生を設置(写真緑色)

解体時等のホコリが飛散しないように、ビニールを貼り、ホコリの飛散防止も行います。

2. 浴室解体

お風呂リフォームにおける「浴室解体」には2つのパターンがあります。

ユニットバスのバス解体、タイルで出来た在来浴室の解体です。

それぞれの場合で、見ていきましょう。

②在来浴室の解体(ドア壁の撤去含む) 8万円~10万円 

1980年以前に新築された物件では、ユニットバスがまだ普及しておらず、タイル風呂(在来浴室)が一般的でした。

このタイル風呂の解体工事は、電動ハンマ(通称ハツリ機)を使い、タイルを割っては搬出を繰り返し、解体していきます。

また壁タイルの解体が終わった後は、洗い場床に貼られているタイルのはつりや、浴槽下部分の土・砂をすき取りし、同じように搬出していきます。

在来浴室の解体の場合、タイルの『はつり工事』やブロック解体工事に時間がかかることで、ユニットバスの解体と比べて、大掛かりな工事になってきますね。

工期は1~2日程度です。

ユニットバスの解体(ドア壁撤去含む) 6~8万円

ユニットバスは、壁や床、浴槽などの各パーツを組み上げて箱状にした物です。

解体する際にはそれらのパーツを一つずつ取り外すだけで簡単に解体できるのが特徴。

作業自体は、養生をした後にドアや周囲の壁の取り壊しから始まり、ユニット部分を分解・撤去していきます。

ユニットバス

ユニットバス解体・撤去後の写真です。

タイル張りの在来浴室解体と比べると、かかる時間も手間も少なく、出る廃材も少なくて済みます。

またタイル貼りの在来浴室では、水漏れによる柱や土台の腐食が多く見られますが、ユニットバスの場合は土台や柱もキレイな状態のままが多いですね

解体期間は、4時間程です。朝から解体して午前中には終了します。

③産業廃棄物処分 2~6万円

・ユニットバス 2~3万円
・在来浴室 3~6万円

解体後発生した産業廃棄物は、専門の処分業者が引き取りします。

在来浴室の解体は、床、壁、天井、浴室などすべてを手作業で行われるので、時間も手間もかかります。

戸建ての場合はコンクリートを敷いた上にタイルが張ってあるので、すごい量の廃材が出てきますね。

ハツリ機を使って床と壁のタイルやブロックを細かく砕いて解体しますが、発生する量はガラ袋60袋前後ほどです。

発生量が多い分だけ、ユニットバス解体と比較しても、金額が掛かってくると覚えておきましょう。

④給水・給湯・追焚・排水配管等の移設 5~7万円

ユニットバスやタイル浴室の解体後に、給水・給湯・追焚管と塩ビ排水管の延長・移設を行います。

ユニットバス組立完了後に、先に行った給水・給湯・追焚・排水配管の移設配管に、新しいユニットバスの「給水・給湯・追焚配管繋ぎ込み」を実施。
この工程を経て水、お湯、追い焚きが可能となります。

試運転し、漏水等トラブルが出ていないかを確認します。

⑤電気配線工事 3~5万円

ユニットバス組立前に浴室照明配線や給湯器リモコンの新調・延長工事等を行います。

また、新たに浴室換気暖房乾燥機等を新設する場合、排気ダクト用のコア抜き工事が必要となります。

コア抜き工事とは、建物の基礎となるコンクリート部分に穴をあけること。

配管や配線などを通すための穴あけですね。

ユニットバス組立後に、浴室照明や給湯器リモコン配線を繋ぎ込み「電気配線工事」の仕上げを行います。

また、浴室換気乾燥暖房機の排気ダクトを新調した場合の、ベントキャップの取付もこの工程で行います。

⑥コンクリート土間打ち 4~7万円

現在使っているお風呂が在来工法で作られており、解体後に使うお風呂がユニットバスの場合にだけ、厚さ100mm程度のコンクリート土間打ちを行います。

在来風呂(タイル浴室)は床下が土の場合がほとんどのため、新しくユニットバスを設置する場合には、コンクリートを打ちます。

コンクリート土間打ちは、タイル浴室からユニットバスに変更するリフォーム限定でかかる費用ですね。

土間コンクリートを打つ理由

上の写真は、ユニットバスを外側から見た写真になります。

箱状に作られているユニットバスは、土台が土だと重みでユニットバス全体が傾いてしまうおそれがあります。

水平で強固な床でないと箱全体が傾いてしまうため、土台にコンクリートを打って強度を持たせる工事、通称「土間打ち」と呼ばれる工事が行われるんですね。

土間コンクリート打ちは、ユニットバスを新しく設置する場合には必須です。

現在のお風呂がユニットバスの場合は、すでにコンクリート打ちがなされているのでリフォームの際に土間打ちは必要ありません。

またコンクリート土間打ちのメリットとして、湿気の防止があげられます。

例外として土間コンクリートを打たないで施工する方法もありますが、1Fに浴室を設置する場合は、地面からの湿気を防ぐ役割もあるので土間コンクリート打ちを行いましょう。

ちなみに、お風呂が2階設置の場合はコンクリート土間打ちは行わずに、代わりに『吊り架台』を取り付けるようになります。

吊り架台という設置方法について

吊り架台というのは、2階に浴室を設置する時に、ユニットバスの床を支えるように、梁に専用の架台を掛けて設置する方法。

写真の銀色の金具の部分が、吊り架台です。

2階が浴室の場合は、専用の架台で受ける『吊り架台』が一般的です。

「吊り架台」の場合は土間コンクリート打ちは不要です。

その代わりに、腐食・劣化等がしていないしっかりとした土台(柱)であることが絶対条件となります。

土間コンクリート打ちの施工例

1階にお風呂がある場合で、今までがタイル浴室で、リフォーム後にユニットバスになる場合にはコンクリート土間打ちを行います。

砕石と鉄筋(メッシュ)の施工

コンクリートを流す前に、砕石(さいせき)と鉄筋(メッシュ)を入れて施工します。

砕石は、元の地盤を締め固めするために必要です。

「砕石」とは、天然の岩石や大きな玉石などをクラッシャーで破砕して、人工的に小さく砕いた人工砂利(骨材)のこと。

砂利と比べて、砕石は尖った部分が他の石や地盤に突き刺さり、踏み固めると地盤がしっかりと固まるという利点があります。

そのため、コンクリート舗装やレンガ敷き花壇の基礎を作る際に行っています。

鉄筋を入れる目的は、コンクリートのひび割れを最小限にすること。

コンクリートが割れた場合に、鉄筋を入れておくことでひび割れを最小限にすることが出来ます。
砕石と鉄筋(メッシュ)の施工

砕石と鉄筋を入れたら、天候に合わせて調合したコンクリートを流しこみます。

コンクリートが完全に乾き切る前に、ハケやコテを使って表面仕上げを実施。

土間コンクリート打ちの完了土間コンクリートの工期は1日です。

またコンクリートを流してから乾くまでにさらに1日必要となります。

⑦浴室ドア枠・周辺カベの復旧 4万円(面積で異なる)

お風呂のリフォームをする場合は、壁についてはほとんどの場合で、浴室入口ドア・周辺壁を壊すことになります。

基本的にユニットバス交換リフォームでも、在来浴室からユニットバスに変更する場合でも、お風呂のドア枠やドアに面した壁は壊すと思って良いでしょう。

ドア枠を壊さないと、解体した浴槽の撤去時や、新しいユニットバスの搬入ができないからです。

また在来浴室からユニットバスに変更する場合は、今まで使っていたお風呂のサイズでは組立てができないため、壁全面を壊して撤去する必要があります。

下の写真のリフォームでは、ドア高を上げる為に天井付近まで解体しています。

その後、ユニットバスを設置した後に、石膏ボードで壁を復旧。

最後に壁紙を貼って仕上げていきます。

以下で、壁を壊す理由をさらに詳しく見ていきましょう。

カベを壊す理由

1.在来工法からユニットバスへ変更し、浴室サイズが変わるから

「在来工法」と呼ばれる、タイル張りの浴室タイプからユニットバスに変更する場合は、リフォームで壁を全面的に壊す必要があります。

ユニットバスは、壁や床があらかじめセットとなって製造されたものなので、在来工法の壁をそのまま残してはサイズが合わず、組み立てることができません。

そのため、在来工法→ユニットバスへのリフォームでは、既存の壁を全面的に壊す必要があります。

2.ユニットバス同士の交換で、サイズが大きくなるから

ユニットバス→ユニットバスへの変更であっても、現在のサイズより大きいものへと変更する場合は、壁を壊す必要があります。

ユニットバスのメーカー・種類によっても、扉の開口部の位置や大きさが違ってきますよね。

ユニットバスのサイズを大きくする場合、必然的に従来の面積では収まらないため、壁を壊して面積を確保する必要があるのです。

3.搬入経路の確保と作業性を上げるため

ユニットバスを浴室に運び込めない場合、入り口の壁・ドア枠を壊して搬入経路を確保します。

入り口の壁・ドア枠を壊さないと古い浴槽などを外に持ち運べませんし、新しいユニットバスを持ち運ぶことができません。

また、入り口の壁・ドア枠を壊さないと作業がしづらくなってしまい、工事のスピードが落ちる可能性があります。

ただし、既存のユニットバスをメーカーや型番などが同じものに変更する場合、壁を壊さなくてもいい可能性があるので、壁を壊す必要があるか業者に確認してみましょう。

⑧腐食木材の補修・補強費用 5~10万円

実際に解体してみないと腐食の具合は分かりませんが、在来浴室を解体した場合に多いケースとしてタイル下木部の腐食があります。

タイルとタイルの隙間(目地)には、タイルの落下や水の浸入を防ぐためにセメントで埋めてあります。

タイル自体は水を吸収せず半永久的に使用することができますが、目地材のセメントは耐用年数が約15~20年前後と言われているため、タイルよりも先に目地材が劣化するんですね。

この目地材の経年劣化により、目地のひび割れや剥がれなどの破損が起きてしまい、水が床下や壁の内部に浸入して内部の木材を腐食させます。

補修方法としては、木材の腐食した部分の入替や金物による補強を行います。

修復に掛かる工期は1日ほどです。

まとめ

今回は、お風呂リフォーム時にかかる工事の具体的な金額や工期を見てきました。

リフォームの見積りに細かく工事金額が記載されていない場合には、今回載せた金額を見て適正な価格か判断してもらえたらと思います。

以下が金額・工期のまとめになります。

浴槽の解体・処分費用、工期

①養生 1万円 1時間

②浴室解体
・タイル浴室
8~10万円 1~2日

・ユニットバス
6~8万円 4時間

③産業処分費

・タイル浴室 3~6万円
・ユニットバス 2~3万円

④給水・給湯配管移設工事
5~7万円 半日

⑤電気配線工事
3~7万円 半日

⑥コンクリート土間打ち
4~7万円 2日(乾燥含む)

⑦浴室ドア・入口壁周辺修復
4万円 1~2日

⑧腐食木材の補修・補強費用
5~10万円 1日

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