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悪質なリフォーム訪問販売に要注意!実際にあった事例と対策案

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お風呂のリフォームをしたいと考えた時に、どこの会社に工事してもらうか悩みますよね~

そんな時に『リフォームしませんか?見積もりは無料ですよ!』なんて訪問販売の営業マンが来たら、話しだけでも聞こうと思ってしまいますよね?

でも、悪質な訪問販売の営業マンを家に入れたら、不安を煽り強引に契約され、勝手に工事が始まってしまい高額請求が来ますよ!

今回は、悪質なリフォーム会社の手口を紹介し、騙されないための対策案を見ていきます。

目次

訪問販売とは?

「訪問販売」とは、セールスマンが各家庭を訪問して、商品やサービスを売る商法です。

その他、歩いている時に「アンケートに答えてください」「商品モデルになりませんか」などと声をかけられ、営業所に連れて行かれ、契約をさせられるキャッチセールス。

家に電話がかかってきて「景品が当たった」などと販売・勧誘の意図を隠して呼び出され、景品とは関係ない英会話教材等の契約を結ばせるアポイントメントセールス。

これらの商法も、特定商取引法では、「訪問販売」にあたるとされています。

悪質なリフォーム訪問販売に要注意!

『訪問販売』には、家庭・職場に居ながら欲しい商品が購入できるというメリットがあります。

しかし、頼んでいないのに不意に勧誘されるため、トラブルが生じやすいという問題もあります。

また不安をあおり、必要のない高額商品やサービスを契約させる手口も、社会的に問題視されています。

しつこく訪問販売を受けていると、いつの間にか脅しまがいのセールスに発展することもあります。

いくら丁重に断っても引き下がってくれないと「契約したほうが楽になれるのでは」と感じてしまうこともあると言います。

本当に必要なのか考える余裕もなく、他の商品を比較する機会もないままに、巧みなセールスで契約をしてしまう危険がありますので、十分注意が必要です。

年間相談件数の推移

PIO-NETに寄せられた、訪問販売による被害相談の件数を見てみましょう。

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、消費者から消費生活センターに寄せられる消費生活相談情報の収集を行っているシステムです。

相談の記録を収集して、消費者行政に役立てることを目的としています。

PIO-NETに寄せられた相談件数

訪問販売によるリフォーム工事における相談件数

年度 2019 2020 2021
相談件数 8007 8784 9734

 

訪問販売による『点検商法』による相談件数

年度 2019 2020 2021
相談件数 5760 7023 7421

毎年増えているのが分かりますね。

注意していても、訪問販売による被害に遭う危険が身近にあることが分かります。

出稿元:独立行政法人 国民生活センター https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reformtenken.html

実際にあった事例

実際に行われている訪問販売による、各種の『手口』を見ていきます。

手口①屋根の点検

「近くで改修工事を行っており、工事現場からお宅の屋根がめくれているのが見えて、心配になってご訪問にあがりました」

これは、リフォームの訪問販売会社が最も好んで用いる「営業トーク」です。

他人の家の瓦が割れた写真を、あなたの家の瓦だと見せてきます。

「このままではもっとひどい状態になる」と不安を煽られ、屋根工事の契約を迫ります。

さらに悪質な会社は、嘘をつくだけにとどまらず、屋根にのぼって問題の無い瓦を見えない所でわざと割ったりして、既成事実を作りあげます。

訪問販売の会社は、絶対に屋根に登らせないことが重要です。

まず確認して欲しいことは、「本当に近くで工事をしているか?」です。

実際に工事を行っている場所を聞いてもはぐらかされたり、すでに工事は終わっていると言われた場合は、指摘された屋根の異常は嘘と判断できます。

特に屋根は日常的に見たり、点検することができない部位なので、訪問販売営業のターゲットになりやすくなっています。

手口②太陽光の販売+屋根の補修工事

最近のエコブームから、環境製品が注目されるようになりました。

それに便乗するように増えたのが、太陽光発電の訪問販売営業です。

太陽光発電の訪問販売の手口としては、『キャンペーン特別価格』などと誘い文句を言ってきます。

しかし訪問販売は、そもそもの価格が高いので、魅力的でない事が多いです。

訪問販売は基本的に人海戦術で営業マンを多く抱えて『数打ちゃ当たる』営業ですので、営業マンの人件費が高くつく営業方法であると言えます。

したがってどんなに良心的な訪問販売であっても、インターネットで販売している太陽光発電システムの価格の方が、各段に安くなる傾向にあります。

また太陽光は安価で売り、工事が始まってから屋根の下地が悪い、このままでは雨が漏るなどと言い、高額な金額で屋根の工事を行うというやり方をする場合もあります。

既に太陽光発電の契約をしてしまっているため、屋根の工事が断りにくい状態を作って、契約するように仕向けてきます。

手口③床下点検(白アリ)

見積もりにない補修工事をされた

「近くでシロアリ駆除工事をしています。シロアリが逃げてきてご迷惑をおかけしてもいけません。今なら無料で点検させていただきますが如何ですか?」と言って、家に来ます。

その後の手口です。

・シロアリを持参し、床下にまいてから、シロアリがいたと報告してくる

・ボロボロになった木材をポケットに入れておき、既に柱で被害が出ていたように見せて報告してくる

・よその家のシロアリ写真をあなたの家ですと見せて来て、シロアリがいたと報告してくる

訪問販売の場合、突然の訪問や、突然の説明などにより、不安になってしまい、勢いで契約をしてしまうことがあります。

「被害が大きくなる前に今やった方がいい」など消費者心理を突いた言葉を使いながら、必要以上の工事を組み込んで、多額の工事費を請求してきます。

やっておいた方が安心かなと思い見積をもらうと、15万円と言われた。

痛い出費だが、それくらいならと契約。

ところが、実際に工事が終わった後にもらった請求書には、35万円の金額が!

怒って業者に言うと、

「実際に見てみたら症状が悪化していて、補修工事もしないと危ない状況でした。最初の見積は薬剤を使う工事のみの金額ですが、実際には柱の補修工事も必要だったのでやりました」

上記のように、本当に悪いのかを施主が確認もしていない状態で、頼んでもいないのに勝手に工事をし、多額の工事費を請求してきます。

まったく不要な換気扇を取り付けられた

「今はシロアリがいませんが、立地的に湿気が溜まりやすいので、消毒剤散布と一緒に床下換気扇をつけないとダメですよ!」という話しをされた。

見積もりを取ったところは、シロアリ駆除と床下換気扇を12個つけて100万円であった。

不安を煽られ、強引なセールスで、他と比較する前に契約をしてしまった。

湿気が溜まってシロアリが発生するのを防ぐためと言い、不要な台数の換気扇を設置します。

床下換気扇の取り付け台数は、目安として5~7坪に1台です。

平均的な家の作りで、設置台数は3台ほどです。

取り付け費用はメーカーやリフォーム会社によって異なりますが、約10〜30万円ほどが一般的な価格です。

設置する必要の無い不要な台数の換気扇を、あたかも必要な工事のように騙して工事させるのも、悪質な訪問販売でよくある手口です。

工事時間が短く、本当に工事しているか不安

シロアリ駆除の詐欺会社は、工事時間がとても短いのが特徴です。

通常のシロアリ消毒は半日程度かかりますが、悪徳業者の場合は1~2時間で完了します。

また、見えない場所なので『本当に工事をしたのか』どうかも確認ができません。

床下を覗けば薬剤で濡れているのは分かりますが、本当に正しい倍率で希釈された薬剤なのかは分かりません。

保証が付いてこない

シロアリ消毒は、通常5年間の保証が付きます。

しかし悪徳業者は保証が付かない、又は保証はあっても定期点検がないなどシロアリの再発を確認してくれません。

シロアリ消毒をする場合には、必ず保証と定期点検が付いているかを確認するようにして下さい。

手口④お風呂の無料点検

「お風呂の無料点検を行っております。水漏れを起こしていないか、無料で点検をさせていただきます」

「いま、入居者の皆様を対象に、お風呂の無料点検をサービスさせていただいております。このマンションの全てのお部屋で、無料点検ができます」

と突然、訪問してきます。

自宅のお風呂が古くなっていて心配になり、点検をお願いしてしまうと次の様に言ってきます。

・湿気で浴室周りが腐り始めている

・浴室の洗い場にひびが入り、家の基礎部分や土台に水が広がっているため、ところどころ腐り始めている

・家の基礎に関ることなので、このまま放置すると大変なことになる

また浴槽の点検に留まらず、

・湿気対策工事
・基礎強化工事
・木部強化工事
・床下消毒

などの工事が必要だと2時間ほどの説明を受け66万円の契約をしてしまった方もいます。

訪問販売では、担当者の突然の訪問や説明などにより、他社との比較検討を行う前に、勢いで契約をしてしまうことがよくあります。

実際に交換や修理の必要がない場合でも、不安を煽り交換させようとしたり、勝手に工事を始めて請求してくることもあるので、注意が必要です。

手口⑤給湯器の点検

マンション内の複数の部屋で同時に交換を行うという虚偽の「まとめ工事」を理由に、良かったら一緒にどうですか?と工事の勧誘を行ってきます。

点検の結果、異状がないのに『すぐに修理・交換しないと故障する』と不安にさせ、契約させます。

給湯器メーカーのサービス認定店をかたり、交換時期に達していない給湯器や部品の工事を提案したり、前払いなどを強要するという詐欺の事例もあります。

基本的に、給湯器メーカーによる関連会社や業務委託による給湯器の点検・修理・部品交換は利用者側から希望があった場合原則としています。

事前の連絡も無しに、突然訪問するということはありません。

また、業者が身分証明書やメーカーの認定書を所持しているかどうかを、その場で確認することも大切です。

訪問会社の社名の入った名刺資料を受け取り、実在する会社なのかを確認する。

またマンションの管理会社に、給湯器の工事をしているのか事実確認をすることも重要です。

無資格者による手抜き工事

給湯器の交換を行うためには、国家資格が必要になります。

例えば、LPガスを使用するための設備を導入する際には「液化石油ガス設備士」という資格が必要になります。

国家資格以外にも、「簡易内管施工士」や「第二種電気工事士」など、給湯器交換をするためには多くの資格が必要です。

このように給湯器の交換には、さまざまな資格が必要ですが、なかには無資格で知識や経験がない状態で工事を行う悪徳業者も存在します。

そのため訪問販売は『手抜き工事による故障』という事例が多いのも特徴です。

無資格の業者に任せてしまうことで、止水栓が取り付けられていない、耐震用アンガーボルトもない、タンクの上部が固定されていない、など故障に繋がっています。

事前に、工事業者がに資格保有者であるのか確認しておくことが大切です。

見積もりの倍で請求される

給湯器交換に際しては、法外な工事費用を請求されるというトラブルも発生しています。

工事が終わった後で、見積もり時に提示した額よりも、遥かに高い費用を請求されたというケースもあります

費用が高くなった言い分としては「実際に点検したところ交換する部品が多くなってしまった」などを挙げて、高額な費用を請求してきます。

なかには見積もり金額2倍以上の額を請求されるトラブルもあるため、注意が必要です。

このような事態を避けるためにも、複数の業者から見積もりをもらい、費用を比べてみましょう。

施工会社のホームページで、工事事例や口コミの評価を確認して、信頼できる会社を選ぶことが重要です。

手口⑥排水管の点検、浄水器の販売

市役所の職員を装ったり、あたかも上下水道課から委託されている業者であるような口ぶりで訪問してきます。

「無料水質検査に来た」「無料で水をきれいにする」といったトークを交えて水質を検査し、偽の検査結果を示して不安を煽るなどの不当な方法で、浄水器の販売活動を行っています。

また同じような手口で排水管、下水マンホールの点検・清掃・消毒を行い、不当に高額な代金を請求する被害も発生しています。

本来、水道の水質検査は、住民からの依頼をもとに、各地の水道局が無料で行います。

その場合も、水道局が直接行います。

また、水道局は特定の浄水器販売や購入を、斡旋をしていません。

訪問会社が水質検査をするために来たと言った場合は、会社名と連絡先を聞いておき、水道局が無料で直接見てくれるので問い合わせをします、と伝えて帰ってもらいましょう。

手口⑦見本工事商法

業者が訪問して「見本工事をさせて欲しい。見本工事なので、費用は実費だけなので格安です」など言って、リフォームの勧誘をします。

「モデルになるなら良い工事をしてくれるはず、値引きもあるので得」と思って契約をしますが、施工がいい加減で不具合が多く見られます。

また聞いていたよりも、費用が高額であることが多いです。

10日前セールスマンがやって来て「新しく支店を出すので,モデルハウスとして写真を撮る家を探している。ぜひ外壁塗装工事をやらせてほしい。見本工事なので、今日だったら580万円を320万円に値引きする」と言った。

1日考えさせて欲しいと返事をしたが、即決でなければ値引きできないと言われて契約してしまった。

近くの工務店で聞いてみたところ、「市価の3倍の価格になっている」と言われた。

お客さんが適正価格を知らないことを狙って、高額な値段を言ってきます。

地元の工務店や、一括見積もりサイトなどで相見積もりを取り、適正価格を知ることが重要です。

手口⑧定期点検という名の高額請求ループ

訪問会社で点検や施工をした後に、「定期点検」を理由に再訪し、不具合があるからと追加の工事をすすめる訪問会社の手口があります。

悪質な訪問会社に1度点検をする機会を与えれば、家全体のメンテナンスについてアプローチするチャンスが、発生してしまうからです。

こうして悪質な訪問会社による高額請求ループが、出来上がってしまいます。

例)シロアリが心配になり、A社にシロアリ消毒を頼んだBさん。

シロアリはいないと言われ、念のため消毒だけしてもらい、その時は終わりました。

半年後、施工後の定期点検ですとA社が訪問してきたので、何も起きていないという確認のつもりで点検をしてもらった結果、

「消毒に問題はありませんでしたが、水道管が錆びているので交換した方がいいですね、そうしないと水漏れが起きて、シロアリが来てしまいますよ」

と言われ、40万円の水道管交換工事を提案されました。

本来プロであれば、最初の点検時にシロアリ以外にも、水道管が傷んでいたなど気付くはずです

気付いたことを最初に伝えず、じわじわと追加工事を迫って、トータルで100万を超えるような大きな金額を請求してくるのが悪質な訪問会社です。

一度契約をしてしまうと、悪質な訪問会社の間で購入者の名簿が出回り、次々と新たな契約を勧誘される可能性もありますので、特に注意が必要です。

最初の点検時に、業者の見極めを慎重に行う必要があります。

悪質な訪問販売の見分け方

手口が分かったところで、ここからは悪質な訪問会社の見分け方を見ていきます。

・「この地区で無料点検をしています。」

・「〇〇様邸で無料で屋根の点検をしますので、一緒にいかがですか?」

・「ご近所で工事をしているのでついでに」等。

このような言葉で屋根・外壁の点検をする訪問会社は気を付けましょう。

点検後、悪いところを100%見つけ、とにかく大げさに不安を煽り、工事を勧めてきます。

普通車に長はしごを積んでいる場合も、ほぼ訪問販売の会社です。

常時点検できるように準備しています。

まず車を見て、長ばしごが積んである場合は、気を付けてください。

また車のナンバーを見て、他府県ナンバーであれば悪質な訪問販売の会社と言っても間違いありません。

他県に逃げてしまう可能性が大きいので、相手にしないことが大切です。

悪質な訪問販売の被害を防ぐ対策案

悪質な訪問販売の手口は、分かりました。

ここからは、被害を防ぐための5つの方法をご紹介します。

①家に入れない

あやしいと思ったら家に入れない、ドアを開けないことが重要です。

必ずインターホン越しに対応し、できるだけ相手との会話を録画や録音をするようにしましょう。

また会社名や氏名、訪問目的を相手が言わない場合は、「社員証を見せてください」などと伝え、相手の訪問目的や会社名・氏名を教えてもらうようにしましょう。

②1人だけで対応しない

訪問会社に対しては、1人だけで対応しないようにしましょう

点検結果や工事の提案などを1人で聞いてその場で答えを出そうとしても、正しい判断ができません。

その場で答えを出すということは、他と比較する時間がないので、正しい答えが出せません。

特に、最も詐欺に遭いやすいのが、女性が1人で対応した時です。

不安を煽られた時に相談する相手がいれば、騙されるリスクが軽減できるため、1人だけで対応せず、複数人で相談しながら対応しましょう。

③名刺や資料もらう

悪質な訪問販売業者は、後で足がつかないように名乗るの嫌がり、名刺を渡しません。

理由は、商談が終わったあとにインターネットなどで、会社名や自分の名前を調べられると困るためです。

訪問会社が来たら、会社名や氏名を聞き、名刺を必ずもらうようにしてください。

名刺や会社資料をもらったら、本社や一番最寄りの店舗がどこにあるのか確認しましょう。

最寄りの事務所が営業しているのか、実際に見てみるとより安心です。

名刺を差し出さない場合は、「名刺は持っていないんですか?」と聞いて見ると良いでしょう。

聞いてみて持っていない場合は、断って帰ってもらいましょう。

また、会社名・会社の住所・電話番号が書いていない名刺を差し出してきた訪問販売も悪徳業者の可能性が高いため、断って帰ってもらいましょう。

④相手との会話を録音・録画する

相手との会話を録音・録画しておけば、被害にあったときに相手方の違法行為を証明できます。

最近では録画や録音のできるテレビモニター付きのインターホンも増えているので、怪しい業者が来たらそういった機能を活用しましょう。

もし録音・録画機能のついていないインターホンしかないようなら、インターホンの近くにICレコーダーを常備しておくことをおすすめします。

⑤きっぱりと断り「帰ってください」と伝える

商品やサービスがいらない場合は、きっぱり「必要ない」と断ることが大切です。

曖昧な態度を取っていると、相手方につけこまれることがあるからです。

「結構です」という言葉も、相手方にYESの意味として受け取られる可能性があるので、そのような曖昧な言葉は用いないほうがよいでしょう。

相手がなかなか立ち去ろうとしない場合は、「帰ってください」とはっきり伝えます。

帰ってほしいと伝えているのにとどまろうとする場合は、不退去罪という犯罪が成立するので、ためらわずに警察に通報しましょう。

⑥すぐに契約しない

もし玄関ドアを開けて相手方の話を聞いてしまっても、すぐに契約書にサインすることはやめましょう。

その場では、本当に必要かどうか冷静な判断ができないためです。

リフォーム工事やシロアリ駆除などは、同業他社に複数見積もりを取ることで相場がわかり、相手が悪質かどうかを見抜くこともできます。

詐欺の手口としても嘘の報告をして焦らせたり、当日契約を迫ることがあるように、慌てると冷静な判断力がなくなり、正しく適切な契約ができません。

「妥当な価格なのか」「施工内容は正しいものか」「保証はあるのか」など、契約する前に確認することは多くありますので、1日以上は考える時間を作って、契約するかを判断しましょう。

⑦相見積もりを取って比較する

相見積もりを取って比較をしましょう。

相見積もりがあることで、適正価格や工事内容などを比べることができ、正確な判断ができるようになります。

施工する内容やサービスなどを比較ができるように、3社は相見積もりを取り、比較しましょう。

⑧玄関先やポストにシールが貼られていないかチェックする

訪問会社の営業マンが帰った後は、玄関まわりやポストにシールが貼られていたマークが書かれたりしていないかチェックしましょう。

シールやマークには、次の意味があります。

・○…見込み客
・☆…○よりも期待できそう
・S…一人暮らし、もしくはほとんど一人で過ごしている
・F…家族持ち、子供もいる

他の販売員に対し、家族構成や購入の見込みなどを知らせる目印にされている可能性があるからです。

マーキングを見つけたらどんなものであれば、必ず消しましょう。

残しておくと、マーキングを行った本人ではなく、第三者に悪用される可能性があるからです。

二次被害を防ぐためにも、どんなサインであっても消すようにしてください。

消す事によって、注意深い人と思われるため、以後マーキングもされなくなります。

⑨施工内容と理由をしっかり説明してもらう

もし訪問会社から見積りを受け取った場合は、契約してしまう前に施工内容や工事が必要な理由をしっかり説明してもらいましょう。

納得いく説明をしてもらえない場合は、何かしら隠していることや適当に言って、工事費を必要以上に高くしている可能性が高いです。

「どういう工事をするのか」「なんのために必要なのか」を明確に説明してもらい、もし納得のいかなかったり、必要性を感じない場合は断りましょう。

悪質な訪問会社は、相手を『騙せる素人』として見ています。

しっかりと説明を求めることで、相手に騙せない客と認識させましょう。

⑩保証期間と内容を確認する

シロアリ消毒 保証書

シロアリ駆除をしてもらうと、多くの会社では保証書が出ます。

保証書の発行有無の確認はもちろん、保証期間内容まで確認しましょう。

現在のシロアリ駆除薬品は、効果が5年間ほどの物しか使われていません。

保証書には、

・何年保証か
・どこをどういう風に保証するのか
・今回の施工は何㎡の範囲なのか(保証対象がどこになるのか)
・施工時の建物の状況はどうだったか

が表記してあるかを確認しましょう。

またシロアリ駆除業者を検討する際は、その業者がシロアリ賠償責任保険に加入しているかチェックしておきましょう。

「シロアリ賠償責任保険」は、シロアリ駆除業者のみが加入できるもので、シロアリ被害が再発したときにかかる費用を補償してくれるものです。

この保険があるからこそ、シロアリ駆除業者は『無料または低価格』で再施工ができます。

保証書の中に、シロアリ賠償責任保険に加入と書かれていれば、シロアリが再発した場合でも、しっかりとした対応が期待できます。

被害にあってしまったら

気を付けていても、悪質な訪問会社は、あの手この手で何とか契約を取ろうと悪知恵を働かせてきます。

もし騙されて契約してしまった場合は、以下の方法を取ることができます。

(1)クーリングオフ制度を利用

基本的に、訪問販売はすべてクーリングオフをすれば契約が解除できます。

「契約をしたけれど、後から考えてみたら不要だった」などの場合は、クーリングオフ制度(無条件で契約解除)を利用しましょう。

クーリングオフができる期間は法定書面(契約書やクーリングオフの説明書など)を受け取った日から8日以内です。

契約日や購入日ではないので、注意が必要です。

クーリングオフの手続きをする時は、後々のトラブルを防ぐため、電話ではなく、書面で行います。

法定書面を受け取った日から、8日以内に発送すれば問題ありません。

発送する時は、相手方にしっかりと届いたことを証明するために、配達証明付きの内容証明郵便で送りましょう。

またクーリング・オフ期間を過ぎていても、必要な書類を受け取っていない場合や、事実でないことを告げられて契約した場合など、勧誘方法や契約内容に問題のある場合は解約できることがあります。

少しでも不審に思ったり、トラブルで困った場合は、すぐに最寄りの消費生活センターに相談しましょう。

(2)詐欺や脅迫による契約は取り消しができる

業者が嘘をついて事実と異なる説明をしたり、「このままでは大変なことになる」と脅したりして消費者に契約させた場合、その契約は取り消すことができます

詐欺や脅迫行為があるなど悪質な訪問販売の場合はクーリングオフ期間に関係なく契約解除できることもあります。

契約が取り消しになると、最初からその契約は無効ということになります。

(3)消費者ホットライン『188(いやや!)』に相談

悪質な訪問会社による被害に遭ったなど、消費者トラブルで困った場合は、『自分のせいだから仕方ない』と諦めてはいけません!

全国どこからでも、3桁の電話番号でつながる消費者ホットライン「188(いやや!)」に相談しましょう。

最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながり、専門の相談員がトラブル解決を支援します。

土日祝日など、消費生活センターが開いていない場合は、国民生活センターに電話がつながります。

1人で悩まず、専門の相談員の力を借りて、トラブルを解決しましょう。

まとめ

今回は、悪質な訪問販売の手口や、対策方法について見てきました。

『自分だけは大丈夫!』と考えず、もし被害にあってしまった場合は、身近な人に相談したり、消費者ホットラインに電話して、トラブルを解決していきましょう!

以下が、今回のまとめになります。

訪問販売の手口

①屋根の点検
②太陽光の販売+屋根の補修工事
③床下点検
④お風呂の点検
⑤給湯器の点検
⑥排水管の点検、浄水器の販売
⑦見本工事商法

 

悪質な訪問販売を防ぐ方法

①家に入れない
②一人だけで対応しない
③名刺や資料をもらう
④相手との会話を録音・録画する
⑤きっぱりと断り『帰って下さい』と伝える
⑥すぐに契約しない
⑦相見積もりを取って比較する
⑧玄関先やポストにシールが貼られていないかチェックする
⑨施工内容と理由をしっかり説明してもらう
⑩保証期間と内容を確認する

 

被害にあってしまったら

①クーリングオフ制度を利用
②詐欺や脅迫による契約は取り消しができる
③消費者ホットライン『188(いやや!)』に相談

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