お風呂のリフォームと言っても、リフォームの方法は多数あります。
- 今のユニットバスを新品のユニットバスに入替する
- 今の在来工法のお風呂からユニットバスに変更する
- 今の在来工法のお風呂を在来工法のまま新しくする
- 今のお風呂のまま浴槽をFRPや塗装で補修する、パネルを壁に貼り付けする
それぞれのリフォームでどれくらいの期間が掛かるのか分からない、という方も多いでしょう。
今回はお風呂のリフォームに掛かる日数を、リフォームする状況ごとに詳しく解説していきます。
目次
お風呂リフォームの期間はどれくらい?
お風呂リフォームでは
- お風呂の全体リフォーム
- お風呂の部分リフォーム
により工期が変わってきます。
リフォーム内容 | 費用相場 | 工期目安 | |
全体 リフォーム |
ユニットバス→ユニットバス | 50~150万円 | 4~5日 |
在来浴室→ユニットバス | 65~150万円 | 7日前後 | |
在来浴室→在来浴室 | 50~200万円 | 14日~1ヶ月 | |
浴室の移動や拡張など 大規模工事 |
75~250万円 | 7日~1ヶ月 | |
部分 リフォーム |
浴室塗装 | 10~20万円 | 1日半~3日 |
パネル工法 | 10~20万円 | 1~3日 | |
床シート | 4~8万円 | 1日 | |
FRPライニング | 4~8万円 | 1日 | |
サビ処理施工 | 2~5万円 | 半日 | |
カバー工法 | 3~10万円 | 1~3時間 |
お風呂のリフォームを考える場合、浴室全体のリフォームをイメージする方が多いと思います。
ですが部分リフォームでも、時間やお金を掛けずに新品同様に驚くほどにキレイになるので、ぜひ選択肢に入れてみて下さい!
驚くほどの効果がありますので、以下の記事をオススメします。
お風呂のリフォーム期間は?
ユニットバス→ユニットバス 4日間
ユニットバスから新しいユニットバスに入れ替えるリフォームは、一般的に4日間で完了します。
1日目
養生シート設置、古いユニットバス解体、既存の浴室の出入り口壁を解体
ユニットバスのリフォームでは、基本的に出入口の壁を一部壊します。
新しく設置するユニットバスの大きさや入口の位置が変わるからです。
しかし、同じ寸法・メーカー・型番のお風呂に交換する場合は、壁を壊さず工事が行える場合もありますよ。
入り口の壁だけだとしても壊したくない方は、業者に壁を壊さない工事が可能かどうか問い合わせてみましょう。
2日目
給水・給湯・追い焚き・排水などの配管延長・移設工事、浴室照明、電気配線の移設工事
ユニットバス設置工事、コーキング、給水・給湯・追焚き・排水配管繋ぎ、給湯器リモコン・浴室照明接続
4日目
1日目に壊した出入り口面の壁復旧、脱衣場のクロス張り替え、クッションフロアなど仕上げ、クリーニング
在来工法→ユニットバス 7日前後
在来工法とは、タイル張りのお風呂のことを言います。
在来工法のお風呂からユニットバスに入れ替える場合は、大きな問題がなければ7日間で完了するでしょう。
タイル張りのお風呂からユニットバスへのリフォームをする場合には、タイルを張ってある床や壁を解体する必要があります。
床や壁を解体する工事を斫り(はつり)と言いますが、斫り工事は、騒音と労力が掛かる工事です。
また解体後には、ユニットバスを設置するための基礎をコンクリートで作るので、作業も大掛かりになってきますね。
1日目
養生シートの設置、古い浴室のタイルや床の解体(斫り)、出入り口の壁を解体
2日目
コンクリート土間打ち、腐食木材補修工事、電気配線・給水配管移設
在来浴室からユニットバスに変更の場合、重量のあるユニットバスを設置する床が土だと傾いてしまうため、コンクリートで基礎を作ります。
3日目
養生期間
前日に流したコンクリートを乾燥させる時間です
4日目
ユニットバスの組立
5日目
浴室ドア枠や壁造作、給水・給湯・追焚き・排水配管繋ぎ、給湯器リモコン・浴室照明接続
6日目
脱衣場のクロス張替、クッションフロア仕上げ、クリーニング、引き渡し
在来工法→在来工法 14日~1ヶ月
現在使っているお風呂の取り壊しから、完成までに2週間~1ヶ月ほどかかります。
在来工法とは、お風呂を職人さんが現場で1から作り上げる工法です。
防水処理や断熱処理を施したり、浴室のサイズに合わせて部材を作ったりタイルを1枚ずつ貼り付けていくので、早くても2週間程度はかかってしまいますね。
タイル貼り付け写真
対してユニットバスは、工場でつくられたパーツを各家庭のお風呂で組み立てる形式となるので、4日ほどで完成します。
在来工法のようにタイルを1枚ずつ貼り付けるのではなく、壁になるパネルを取付けするだけなので、時間が掛かりません。
パネル取付写真
ひと昔前は、ほとんどの住宅のお風呂がタイルで作る在来工法でしたが、現在は費用や工期が抑えられるユニットバスが主流になり、在来工法のお風呂は減少しています。
現在、在来工法のお風呂は全体の5%ほどで、残りの95%はユニットバスが選ばれています。
しかし5%の人が在来工法を選んでいる理由は、広さやデザインを好きなようにできる自由度の高さが挙げられるでしょう。
浴槽やタイル、シャワー、蛇口なども自分の好きなものを自由に選択できます。
元の部屋形状に合わせた浴室にしたり、トイレや洗面などと一緒の空間に浴室を配置することもできます。
全てが自由なので、自分だけのオリジナルの浴室をつくりたい人に高い人気がありますね。
断熱性と水漏れに注意!
在来工法では全てが自由に作れますが、小さなタイルを貼り付けていく作り方なので、浴室全体をパネルで囲う構造のユニットバスに比べて気密性や保温性が劣ります。
在来工法は構造上ユニットバスと比べて、隙間から冷気が入りやすくなっています。
しかし壁や床に断熱材をしっかりと施工し、窓の断熱性も強化すれば、温かい快適なお風呂にすることができますので心配は要りません!
さらに温かい快適なお風呂を求める場合は、浴室暖房機を設置する方法もおすすめです。
壁掛けタイプ
天井タイプ浴室暖房機は、木製・板張り・石板・大理石の壁では出来ませんが、樹脂(ユニット)・タイル・モルタル・コンクリートなどの材質の浴室で設置が可能。
また在来工法のお風呂はタイルの割れやタイルの間にある目地の劣化により、床下への水漏れが発生しやすいので注意が必要です。
水漏れにより、壁内の木材の腐食やサビにつながる恐れがあります。
リフォームする場合は施工実績が多い業者に依頼し、住んでからも定期点検やメンテナンスを行うように心がけましょう。
部分リフォームに掛かる期間は?
お風呂のリフォームはユニットバスを新しくするなどの全体リフォーム以外に、悪い部分だけを補修する『エコバスリフォーム』があります。
「エコバスリフォーム」は、傷んだユニットバスを新品に入れ替えるのではなく、塗装やコーティング、シート、パネル等を使用してリフォームする方法です。
- お風呂のリフォームはしたいが、ユニットバスを交換するほどではない
- 費用はできるだけ安く、工期も短く手軽に済ませたい
という方にはピッタリでしょう。
床や壁の傷みで気になる一部分のみをリフォームしたい、という場合に効果を発揮します。
以下は、部分リフォームにおける施工方法の一例です。
浴室塗装
パネル工法
部分リフォームに掛かる期間は、ほとんどの工事で1日以内、早いものでは半日で終わることも!
ただし工事するには一般的なリフォーム業者ではできないため、専門技術のある職人がいる会社に頼む必要があります。
補修だけで効果が期待できるか心配されると思いますが、新品同様にキレイになり、コストも期間も圧倒的に抑えることができますよ。
実際に、都内のホテルで30年以上の実績がある施工方法です。
新品に入れ替えたんじゃないのかと目を疑うほどにキレイになりますので、一度ご覧になることをオススメします!
工事期間が延びてしまうこともある?
マンションの管理規約しだいで伸びる
お風呂リフォームの工事期間は、お住まいがマンションか戸建てかによっても変わってきます。
マンションの場合は、マンションの管理組合が定める規則によって工期が大幅に変わる場合もあります。
・搬入経路の制限や通路
・資材を仮置きする場所の制限
・エレベーターの養生の徹底
・厳しい時間制限
などのルールがある場合は、期間が延びる可能性も考えておきましょう。
一方、戸建ての場合は制限がないため、工期が大幅に変わることはありません。
『マンションのお風呂リフォームの工期は、管理組合の規約次第で変わる』と知っておくと、余裕を持ったスケジュールが立てられるでしょう。
またマンションのリフォームに慣れている業者でない場合は、期間が伸びるだけではなく、マンション管理側とトラブルになってしまう可能性も出てきます。
時期によって工期が伸びる可能性あり!
2~4月・9~12月は繁忙期
リフォーム業界の繁忙期は、一般的に2~4月と9~12月の年2回と言われています。
年度初めの4月は入学・入社など一人暮らしを始める方が非常に多く、リフォーム業界も繁忙期を迎えることになります。
また年末は、新年を快適な家で迎えたい、本格的な寒さが到来する前にリフォームして快適に生活したい、という気持ちから「かけこみ需要」が増えていますね。
繁忙期を迎えた時期のリフォーム会社は、深刻な人手不足に陥っています。
人手不足になると職人の確保が難しく、施工不良や工期の遅延を招く原因となります。
また、繁忙期に設備の交換・新設リフォームを依頼してしまうと、商品等の品不足による工期の遅延トラブルに見舞われる可能性が高くなるでしょう。
ユニットバスなどのリフォームの場合に、
- 商品等の品不足
- 職人不足
が同時に起こってしまい、リフォーム開始が2か月以上先になってしまうことも珍しくありません。
そのため急ぎでないのなら、繁忙期を避けて依頼するとスムーズにリフォームを進めやすいでしょう。
工事期間を短くするためには?
月曜から工事を始めるよう交渉する
マンションでは管理規定により土日に作業ができず、戸建ての場合でも基本的に日曜日の工事はお休みとなります。
そのため、工事途中で週をまたがないように、月曜日から工事を開始することで、実際の工事期間を短縮することができます。
もし土日を挟んでスケジュールが組まれている場合は、月曜日から始められないか確認してみましょう。
工程表で確認する
工程表を貰った段階で、作業内容をよく確認しましょう。
自分が行うリフォームの一般的な工期期間の目安よりも長い場合は、どこかしらの作業に無駄があると考えられます。
業者に、平行して行える作業はないのかを聞いてみましょう。
期間が短すぎる業者には要注意!
1~2日で工事予定を立てる業者
たまに「1~2日でお風呂のリフォームができる」と言う業者がいます。
しかしユニットバス交換など、お風呂全体のリフォームでは、どれだけ急いでも最低4日間は必要です。
マンションの場合などは、作業できる時間が9~17時など厳格に決まっているため、遅くまで工事が出来ません。
1~2日でリフォームができるという業者には、なぜその期間で出来るのかを、工程表で説明してもらいましょう。
お風呂に入れない期間はどうしてるの?
リフォーム中は、家のお風呂が使えませんよね。
そんな時、多くの人は近くにある銭湯やご実家、親戚の家や友達の家で数日間を過ごすようです。
その他では、
・スポーツジムのシャワー 1回 50~100円
・公共施設の体育館・運動場のシャワー 1回 50~100円
・ネットカフェのシャワー 1回 30分 300円 ドリンクバー込み
もよく使われているようです。
お風呂のリフォームに掛かる平均は4~7日間ほどです。
この期間の過ごし方を、前もって決めておく必要がありますね。
お風呂リフォーム期間まとめ
今回は、お風呂のリフォームに掛かる期間を見てきました。
時期によってもリフォーム期間は変わってきますので、余裕を持った計画を立てて、満足できるお風呂ができるといいですね!
以下に今回の要点をまとめます。
・ユニットバス → ユニットバス 4~5日
・在来工法 → ユニットバス 7日前後
・在来工法 → 在来工法 14日~1ヶ月
・部分リフォーム 1~3日 最短1~3時間
(リフォーム内容により異なる)
・マンションの場合は、管理規約で工事できる時間や曜日が決まっている。工期が伸びることがある。
・2~4月・9~12月はリフォーム業界の繁忙期。工期が伸びる可能性あり。
・土曜日や日曜日は休みで工事しない。工期を短くしたい場合は、月曜から工事をお願いする。