お風呂リフォームの相場は約50~150万円と言われています。
しかし、ほんのちょっと気を付けるだけで40万円以上も節約ができることをご存知でしょうか?
一例ですが、ユニットバス交換を浴室塗装でのリフォームに変更した場合は、ユニットバス交換の『約1/2~1/5分程度』の費用で行うことが出来ます。
ユニットバス交換 | 50~100万円台 |
浴室塗装 | 10~20万円台 |
また複数社で相見積もりを取り比較するだけで、数十万円も安くなる場合もありますよ。
今回は、お風呂リフォームを激安にする各種方法について紹介していきます。
目次
①リフォームの内容を明確にする
リフォーム費用を抑えるためにも、どのような浴室にしたいのかを明確にしましょう。
あいまいなイメージのまま進めてしまうと、必要のないオプションや工事を追加してしまう可能性が高いからです。
事前にリフォームの内容を明確にしておき、必要なもの・不要な物の判断をしておきましょう。
「導入してみたけど不要だった」「初期費用を抑えるため取り入れなかったけど、付けておけば良かった」という失敗は多いものです。
結果として良いリフォームが出来なかったと後悔しないよう、気になった製品は実際にショールームで試してみることも大切です。
費用を抑えるためにも、リフォームの目的や優先順位をまとめておくことが重要ですね。
②複数社に見積もりを取り、適正価格を知る
リフォーム会社によって、仕入れ価格や施工費用は当然異なります。
同じような工事であっても、金額が一緒とは限りません。
適正価格を知るためにも、必ず複数社に同様の内容で見積もりを依頼し、比較しましょう。
なお、他社と比べて極端に工事費が安い会社は、人件費を大幅に削減しているため、工事が雑になる危険性があります。
そういう会社は避けた方が良いでしょう。
でも信頼できるリフォーム会社って、どうやって見つけたらいいの?と悩みますよね?
そんな不安を解消するために活用したいのが、見積りを複数の会社に依頼でき、手間をかけずに比較できる『リフォーム一括見積もりサイト』です。
リフォーム一括見積もりサイトを利用する主なメリットは、以下の4つになります。
- 見積もり比較することで、リフォームの相場が分かる
- 複数のリフォーム会社から、様々なリフォームプランを提案してもらえる
- 一括見積もりサイトに登録している業者は一定基準の審査をクリアしている優良会社のみ。悪質なリフォーム業者に騙されるリスクがない
- リフォームお祝い金などがもらえるサイトもある
見積りは無料で取ることができ、各会社のリフォーム写真や利用者の評価も確認することができるので、納得できる会社選びができますよ。
以下にオススメの一括見積サイトを載せておきますので、参考にして下さい。
>>リフォーム見積もり一括サイトおすすめ5選!優良会社の選び方もご紹介
③見積書の内容をしっかり確認する
複数社に見積もりを取ることをオススメしましたが、金額的に安い会社を選ぶだけではいけません。
見積もり内容を確認する際には、本体価格+工事費のトータルの金額を見比べることも重要です。
特に工事費の金額が決まっている「リフォームパック」は注意が必要です。
リフォームパックで提示されている金額は、設備本体の入れ替え工事のみ。
水回りが老朽化していなければ予算内で工事できるメリットがある一方、古い給湯管や給水管の交換が必要になる場合の費用は含まれていません。
リフォームパックの値段に安心していたところ、工事を始めてみたら給湯管が劣化しており、交換による追加工事費が発生してしまったという例も多くあります。
商品の代金は安くても、追加の工事費は高いというパターンも多いので、見積書に記載された金額をしっかり確認して下さい。
そうは言っても見積書の内訳は、詳細が分かりにくい表記が多いですよね?
リフォーム会社に連絡して、それぞれの項目で何にお金が掛かっているかを確認しておきましょう。
以下に見積もりで注意する点を記事にしましたので、参考にして下さい。
>>お風呂リフォーム相見積もりを取る時に「注意すること」&「してはいけないこと」
>>お風呂リフォーム見積書の正しい見方12点&予算を抑えるテクニック10点
④商品のグレードを下げる
お風呂リフォームで浴槽の交換を行う場合は、商品のグレードを下げることで大きく費用が抑えることができます。
これは、グレードによって倍以上の差が価格に反映されているためです。
ユニットバスには、
・標準的な機能をもった比較的お手頃価格帯の商品(普及グレード)
・より機能性に優れ、デザインや素材の選択の幅も広い高級感のある商品(高級グレード)
があります。
グレード別の費用相場です。
- ローグレード・・・60~80万円
- ミドルグレード・・・70~90万円
- ハイグレード・・・90~120万円
この場合、ハイグレードからローグレードに変更しただけで、約30~40万円も節約することができますね。
もしご自身で商品選びをしたいという場合には、できる限り本体・部材のグレードを下げるようにしてください。
また浴槽のメーカーや素材を替えるだけでも、大きくコストを削減できますよ。
追加する機能・オプションによっても費用は大幅に変わりますので、商品を選ぶ際にはしっかりと価格を確認しましょう。
⑤浴室塗装など安くすむ施工方法を使う
新品に交換するのではなく、傷んでしまった浴室や浴槽を塗装・コーティングしたり、シートやパネルで壁や天井を新品同様の状態に補修するといった方法もあります。
以下は30万円で出来る施工方法です。
施工方法 | 費用 |
浴室塗装 | 10~20万円 |
パネル工法 | 10~20万円 |
床シート | 4~8万円 |
FRPライニング | 4~8万円 |
サビ処理施工 | 2~5万円 |
カバー工法 | 3~10万円 |
ユニットバスを交換した場合の相場は、約50~100万円と言われているので、比べても圧倒的に安いですよね!
しかも新品同様に、お風呂がキレイになりますよ!
浴室全体の工事でも20~40万円前後で行えるので、リーズナブルです。
ただし熟練した職人の技術が必要になり、普通のリフォーム会社では対応できない場合もあるので、施工会社に問い合わせが必要です。
本当に新品同様になりますので、以下の記事でご確認下さい。
>>【30万で新品同様】お風呂リフォーム費用を抑える『6つの施工方法』
⑥良い業者を見つける
お風呂のリフォームでは、工事中に下地の劣化や配管に問題が見つかり、想定外の追加工事が発生する場合があります。
この追加工事の可能性を事前に説明してくれるスタッフや、不具合が見つかったときに対応してくれる会社を選ばないと、最終的に予算をオーバーしてしまいます。
予算内でお風呂リフォームを成功させるカギとなるのは、信頼できる会社に依頼すること!
そこで優良なリフォーム会社を見極めるために、以下の2点に注目しましょう。
現地調査をしっかり行っているか
追加工事が必要になった場合どのように対処するかは、着工前に丁寧に現地調査をした業者でなくては判断・説明することができません。
予算内に収めるためにも、住宅の間取り、既存の浴室劣化の有無、配管の様子などをきちんと調査・報告してくれる会社を選びましょう。
決して、安いからと言って安易に会社を選んではいけません!
どこよりも安い金額を提示して契約させておき、後から不良個所を見つけて追加工事を行い、契約した金額以上を請求してくる悪徳業者もいます。
現地調査をしっかり行い、どのような追加工事が発生する可能性があるかを説明してくれる会社を選びましょう。
アフターサービスや保証があるか
工事後のアフターサービスや保証がついていることも重要です。
不具合が見つかったときにもケアしてくれるか、保証書は発行してくれるかという点に注意して下さい。
水回りのリフォームは、施工不良が発生した場合に漏水の問題が発生しやすいので、必ずアフターフォローがある会社に頼むことを心掛けましょう。
以下に優良な業者を選ぶためのポイントを記事にしましたので、参考にして下さい。
>>『優良リフォーム業者の探し方と選び方・悪質リフォーム業者の見極め方』
>>『【16選】お風呂リフォーム会社選びで失敗しない!ダメ業者の見分け方』
⑦補助金制度を使う
国や地方自治体の補助金、介護保険を活用することも、リフォーム費用を抑える手段です。
バリアフリー化や断熱性の向上による省エネ目的の浴室リフォームの場合は、補助金制度の対象になることがあります。
活用できる補助金制度の申請漏れはもったいないので、必ず対象になるものがないかをチェックしてくださいね。
省エネ・介護対策なら、補助金を活用しやすい
お風呂リフォームでバリアフリー対策を行う場合は「介護保険」の対象になることがあります。
『要介護や要支援と認定された方がいる住宅』という条件が加わりますが、満たしていれば最大20万円まで負担してもらえます。
以下が、介護保険制度で補助金制度を利用するための工事項目です。
・浴室内の手摺取り付け
・入口の段差の解消
・扉を引き戸に交換、または入り口を広くする
・浴室の床を滑りにくい素材にする
・浴室の断熱性を高める工事
また窓などの断熱化工事・高断熱浴槽の導入といった省エネリフォームを実施する際にも、国や自治体の補助金対象になる可能性が高いです。
東京都渋谷区の「住宅簡易改修工事費助成」などの制度では、工事金額や協定業者などの要件を満たせば、介護・省エネ対策ではないリフォーム工事も補助対象としています。
自治体によっては、介護・省エネ目的ではないリフォームでも、補助金制度の対象となる場合がありますので、住んでいる自治体で調べてみてください。
補助金制度を申請する3つの機関
補助金は以下の3つの機関により、もらうことができます。
1.国
お風呂リフォームで、国の補助金制度を利用する場合は、バリアフリーリフォーム、省エネリフォーム、長期優良住宅化リフォームが該当します。
対象となる工事と対象者の条件がそれぞれ異なりますので、注意してください。
国が行っているので補助金額は大きいのですが、毎年行っているわけではないため確認が必要です。
2.自治体
自治体の補助金制度は、県によっては行っていない場合もあります。
詳しい内容は各自治体のホームページなどで確認できますので、調べてみてください。
各自治体の補助金制度も、国の補助金制度と同様に去年やっていたからといって、今年も行うとは限りません。
また募集の人数や申請金額の限度がある場合は、早い者勝ちとなります。
利用するときは、前倒しで計画することが大切です。
3.介護保険
条件を満たしていれば介護保険の補助金が交付されます。
『要介護や要支援と認定された方がいる住宅』という条件が加わりますが、満たしていれば最大20万円まで負担してもらえます。
施主は工事費の1割を支払うだけで済むため、20万円のリフォーム工事の場合は18万円を負担してもらえて、施主の支払いは2万円となります。
(※所得に応じて工事費の自己負担が2~3割になることもあります)
ただし、補助金が申請者に支払われるのは工事後になります。
業者には工事費を全額を支払うことになりますので、リフォーム費用はきちんと用意しなくてはいけませんね。
まとめ
お風呂のリフォームに掛かる相場は、50~150万円と言われています。
でも本当に必要なリフォーム箇所だけに工事を限定する、見積もりを複数社取って比較する、新品に交換ではなく補修・塗装工事を選ぶだけで、40万円以上も節約することができますよ。
後悔しないリフォームのためにも、上記の点をしっかり確認していきましょう。
以下に今回の注意点をまとめます。
【40万円以上節約!】お風呂リフォームを激安にする方法7選!
①リフォームの内容を明確にする
②複数社に見積もりして適正価格を知る
③見積書の内容をしっかり確認する
④商品のグレードを下げる
⑤浴室塗装など安くすむ施工方法を使う
⑥良い業者を見つける
⑦補助金制度を使う